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14年前、大学卒業と同時にアメリカからリュック一つで日本を訪れたルーカスさん。日本を気に入り、やがて自分の雑誌を作るようになりました。
現在、ニーハイメディア・ジャパンの代表取締役&総合プロデューサーとして、雑誌づくりや子ども服のプロデュースなど、幅広く活躍しています。
インタビュアーは、旅好き&妊娠をきっかけに子どもへの興味も広がってきたヤムヤム夫婦です。
旅をテーマにした“PAPER SKY”は私たちもお気に入りの雑誌。1枚の写真の中に、旅の楽しみと、その土地の何気ない生活の楽しみとを同時に見いだせる、そんなところが私たちの感覚にぴったり。 そのユニークな視点は、子どもをテーマにした雑誌“baby mammoth” と“mammoth”にも表れています。
“旅”と“子ども”、一見対峙するような2つのテーマが、ルーカスさんの中でどう結びついているのか興味を持ちました。

- 子どもをテーマに雑誌を作るようになったきっかけは何ですか?

Lucas:「やっぱり子どもがおもしろいと思ってたから。ピュアで、格好つけたりとかしないし、正直なこと言ってくるし。子どもの目でなんか色々とできそうかなって思って。
それと、まわりの人たちが子どもを産みはじめたこともあって、それでその新しい世代に対する子どもの雑誌を作りたかった。
今、子どもがいる僕ら30代の世代って、たぶん親と一緒に住んでいない人が多い。昔の世代は何世代も一緒に住んだりして、いろんな情報があったりしたけど、僕らは前の世代と違ってわからないことがすごく多い。それで、そういう人たちに向けて、子どもをテーマにした雑誌を作りたかった。
そして大人がいろんなこと知りながら、まず大人に楽しんでもらって、それを子どもに落としていく。そうやって子どもと一緒に楽しめるのがいいと思う。」
ヤムヤム:「まず大人に楽しんでもらって、それを子どもと一緒に楽しんで…ですね。とても共感できます。
“赤ちゃんと行く海外の旅”という特集baby mammoth 1号、いいですよね。いつから飛行機に乗れるかや、機内での対策などがまとめてあって。赤ちゃんがいるから無理…と考えを狭めてしまうのではなく、赤ちゃんを連れていても大丈夫!という背中を押してもらえる感じがします。
私たちはキャンプしたり車中泊したり…フラフラと旅するのが好きだから、その感じは子どもが生まれても変わらずにいたいと思ってます。
今は妊婦だから、さすがに車中泊はできないけど…」
L:「それなら、病院のところに泊まればいいじゃない?」
ヤ:「それいい!産婦人科の駐車場とか…?それはなにより安心!(笑) 妊婦の今だからこそ…。これまでの旅がもっと広がっていきますね。子どもと一緒だからできることもあるだろうし、そんな感じで楽みたいですね。」
L: 「そうだね。たぶん、“旅”がさらに“冒険”になる!」
ヤ: 「そう、冒険!それはいいですね。よりドキドキワクワクする感じかな。私たちも子どもの首が座ったらさっそくでかけます。」

PAPER SKY (no.22)
トラベル・ライフ・スタイル
A Different Way To Travel



baby mammoth (no.6)
ファミリー・ライフ&ベイビー


mammoth (no.14)
フォー パパママ&キッズ

- “旅”と“子ども”という2つのテーマ、ルーカスさんの中でどうつながっているのでしょう?

L:「旅の何がおもしろいかといえば、自分の知らないことをいっぱい発見できるからなんだよね。違う国の人の考えだったり、違うやり方だったり、それまで全く知らなかったことに触れたとき。その発見がやっぱり好きなんだよね。
で、それはたぶん“子ども”も同じだと思う。考えたこともなかった新しい発見がいっぱい。普通のイメージだと、親がいろいろ子どもに教えて、そのままに子どもが動くんだけど、僕はそれは逆なんだと思う。子どもが感じていることから、親がいろいろ発見して教わること、それが新しい発見になって、変わることがいっぱい出てくる感じがする。もちろん親だけじゃなくて、大人が子どもと接することってそういうことだと思う。」
ヤ:「旅をすること、子どもに接すること、どちらも自分にとって新しい発見をさせてくれるもの。そういう意味でも2つのテーマは通じるんですね。」
L:「前にPAPER SKYでインタビューした建築家の人は、“大人の言うことは全然聞かないけど、子どもの言うことはいつも真剣に聞いている”って話してた。子どもが彼の建築を見て感動したり、逆に格好悪いと言ったり、その評価を大事にしてるって。大人が感じなくなったことも、子どもは敏感に感じるから。僕もそう思ってる。」
子どもの視点というのは、ピュアだったり、思いがけない発想だったり - つまり今までの自分が出会ったことのないもの。それは、旅先で新しいものに出会った感覚とよく似ているとルーカスさんは話してくれました。
それはまさに、“PAPER SKY”と“baby mammoth”に共通して感じる思想なのかもしれない、と私たちは思いました。

- “夏休みと冬休みがほしいから”という答え、いいなと思いました。

ヤ:「毎月or隔月発行の多い雑誌業界の中で、“PAPER SKY”は年4回、“baby mammoth”は年2回の発行。その理由をルーカスさんは、“夏休みと冬休みが欲しいから”と、インタビュー(日経ビジネス 06/2/13号)で答えていましたよね。ルーカスさんのその感じがとてもいいなと思いました。」
L:「たぶんこの業界の人たちは忙しくて、みんなほんと死にかけてるくらい働いてる。でも、ゆとりがないといいものは作れない。もちろんすごいがんばらなければならないし、入稿の前とかピークのときは徹夜しなければならないけど、全体的に見たときには余裕がなければいいものを作るのは絶対無理だから。余裕がなくなって人間がどんどん病気になっちゃうと、雑誌も病気のものしか作れなくなっちゃうし。そうすると読む人もみんな病気になっちゃう。そうならないように、いかに楽しく作るか、余裕を持てるか。余裕がなければ余裕を作ってみせることも大事だと思うし、なるべくいつもいい状態にというのはすごく大事なことだと思う。」
ヤ:「そうですね。私たちもわりとのんびりしている方ですけど、それでも結構追われていたのかもしれません。だからルーカスさんに初めて会った時に、こういう感じでもの作りができたらいいなと思ったんです。ヤムヤムも年4回位にして、ちょっとアソビの部分を広げようと。。。」
L:「そうだね、僕うらやましいと思う、そういうの。ここの場所は雰囲気いいから好きだけど、もうちょっと田舎の方で仕事できたらいいなと思う。営業とか広告とか関わってくるから、どうしてもこの辺にいなければならないけど。いつかチャレンジしたいと思ってる。」
ヤ:「でも、ルーカスさんのオフィスは本当にいい雰囲気ですよね。渋谷のど真ん中なのに静かで、まわりも一軒家が多いし。近くに銭湯もありましたね。」
L:「あの銭湯はいい銭湯だね。僕もよく行く。自宅があるのも、ここから歩いて3分のところ。この辺がすごい好きで、緑もたくさんあるし、お寺も多いし、もう11年くらい住んでる。」
ヤ:「部屋のアレンジもいいし、庭があるのもいいですよね。池もあるんですか?ずっと水の音が聞こえていて…」
L:「そう、池の水の音。池は庭を掘って自分で作ったんだけど、掘り始めたら、もともと池があったのを前の人が埋めたあとだったみたいで、水が出てきて。その水をポンプで回して池に入れているから、その音。」


庭を眺めるルーカスさんの仕事場で、インタビューさせていただきました。


後日、庭の朝顔は咲き頃でしょうか…とメールで触れたら、ルーカスさんが写真を撮って送ってきてくれました。

自分の立ち位置をしっかり持ち、自分の作りたいものを形にしながら、それを楽しむ余裕を忘れないルーカスさん。池の水音を聞きながら、取材で訪れた沖縄の話、子ども服のプロデュースをしている話など、ルーカスさんとの楽しいおしゃべりは続きました。
ルーカスさんのオフィスには庭があり、柿の木や紅葉が木陰を作っていてとても趣があります。塀の朝顔はこれから花をつけようとしているところでした。リラックスできて、それでいていつも何かが始まりそうなわくわくとした雰囲気。それはまさにルーカスさん自身の持つ魅力なのかもしれません。

【 ルーカス B.B.さん関連サイト 】
ニーハイメディア・ジャパン ウェブサイト :http://www.khmj.com
ペーパースカイ http://www.paper-sky.com/
マンモス・オンライン http://www.mammothkids.com

クリエイティブディレクター/編集人
ルーカス・ビービー/Lucas B.B.

1971年生まれ。トラベル・ライフスタイル誌『PAPER SKY』やキッズ誌『mammoth』、ベビー誌『baby mammoth』を発行しながら、プロデュース/編集/制作プロダクションとしてアイデアに溢れたクリエイティブ活動を行う(有)ニーハイメディア・ジャパンの代表取締役兼、総合プロデューサー。これまで『metro min.』(スターツ出版)や『tokion』、『planted』(毎日新聞社)など多くの雑誌創刊に編集長やクリエイティブディレクターとして深く関わってきた雑誌づくりのプロ。時代を先取りするセンスと人脈は雑誌だけでなく、旅の書店「BOOK246」や子どものためのセレクトショップ「3 Feet High」のプロデュース、さらにはSHIPSとのコラボレーション・ブランド「ships mammoth」など、多方面のクリエイティブにも生かされている。 www.khmj.com
( プロフィールより)

(2007/7/30)

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