パブに集まる人たち

100712_pub_a写真はヨークシャー州にあるローカルパブ。こじんまりとした店内に、輪になって立ち呑みしている人たちの姿がありました。若い女性、その女性よりも年上風のおじさん、ジャンパーを着たおばさん、初老の男性…と、ぱっと見た時に、それぞれの関係性がわからないのです。誰と誰が夫婦なのか、恋人同士なのか、職場の同僚なのか、顔見知りなのか、初めて会った人同士なのか。後から入って来たお客もビールを手にしては、その輪の中に入っていき、同じように会話に加わる。先に店を出て行く人もいて、輪は大きくなったり小さくなったり、それでも会話は続き、その誰もがグラスを片手に楽しそうにおしゃべりに興じていました。

日本の飲食店や居酒屋で、このような光景を私は見たことがなかったので、とても印象に残りました。日本では、学生さんたちの集まりだとか、恋人同士とか、仕事帰りとか一目でだいたいの関係性がわかる気がします。服装や年齢でパターン化されているからでしょうか。店自体も “カップル向け・一人向け・家族向け・宴会向け”というように、客層が分けられていることが多い上、隣のグループや知らない人同士が交わるということはめったにないことです。イギリスのパブで見たこの光景には、年齢や性別、職業などで分けられない人の輪がありました。

学生さんの感想にも、「日本ではグループで来てグループで帰るのが当たり前だが、若い人からお年寄りまでその場にいる人が仲良くおしゃべりするパブの風景が印象的だった」「関係性がわからなくても、今自分がいる場を楽しめるシンプルな関係が素晴らしいと思った」など、その光景に少なからず驚いた人が多かったようです。そして写真に映っている人たちは、みんなとびきりの笑顔。学生さんたちは、写真に写っているその笑顔にも驚いたそうです。

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